おしっこが漏れそうな男性

過活動膀胱の症状と原因

幼い頃にオシッコを漏らしてしまったという経験は誰もが1度や2度はあるでしょう。
過活動膀胱は、今にもオシッコが漏れそうな尿意切迫感が主な症状で、この尿意切迫感に頻繁にオシッコがしたくなる頻尿や失禁(お漏らし)を伴う症候群です。
尿漏れを起こす女性のうち、約5割は過活動膀胱によるものだとされています。

日本では、40歳以上の男女の約12%ほどに過活動膀胱が見られますが、高齢者になるほど発病割合は増えるので、高齢者では決して珍しい病気ではありません。

過活動膀胱による尿失禁は、膀胱に尿が溜まった時に排尿をコントロールするメカニズムが充分に働かないことが原因で起ります。
少し尿が溜まっただけで強い尿意を感じて頻繁にトイレに行ったり、急に「もうダメ、漏れる」とトイレに駆け込んだり、耐えきれずに尿を漏らしてしまいます。

排尿は、脳と膀胱が連携することで上手に行われます。
膀胱に尿が溜まると、その情報は脳に伝わります。
脳で排尿するか我慢するかを判断して、脳から「排尿しなさい」という指令が出た時だけ、尿道の筋肉や尿道括約筋が緩み、膀胱の筋肉が収縮して排尿しています。

しかし過活動膀胱になると、膀胱の筋肉がわずかな刺激で収縮してしまいます。
その結果、急に漏れそうに感じたり、膀胱が勝手に収縮して我慢できなくなって漏らしたり、脳での排尿抑制が上手くいかなくなります。

このような症状があると、旅行に行ってもトイレを探してばかりになって楽しめません。
最寄り駅は特急電車の停車駅なのに、どこに行くのも特急には乗らずに各駅停車の電車しか乗車しないという人もいます。
トイレのない電車ではいつ我慢できなくなるか分らないから、お漏らしをしてしまうと困るから、たとえ時間が倍以上違っても、各駅停車する電車にしか乗車できないと言うことのようです。

原因の多くは、男性の場合は前立腺肥大症があげられます。
また、脳梗塞やパーキンソン病などの脳の病気や、脊椎損傷や多発性硬化症などの脊椎の病気でも過活動膀胱の原因となることがあります。

骨盤底筋トレーニングで事前に尿漏れ対策

過活動膀胱などによる尿漏れの治療法としては、行動療法や薬物療法などがあります。
行動療法には、生活指導と骨盤底筋トレーニングがあります。
骨盤底筋トレーニングは、座ったままでも寝た状態でも行うことが出来ます。
骨盤底筋トレーニングの方法を覚えましょう。

まずは、骨盤底筋の筋力を鍛えるトレーニングの中で、特に持久力をつけるトレーニングです。

最初に、お腹や脚やお尻の力を抜いて、体をリラックスさせます。
次に、骨盤底筋を恥骨やお腹の方へ引き寄せるようなイメージで、尿道や膣や肛門をギュッと締めます。
5秒間保って力を緩めましょう。

次は、骨盤底筋の筋力を鍛えるトレーニングの中でも、瞬発力をつけるトレーニングです。

持久力をつけるトレーニングと同様に、尿道や膣や肛門に力を入れて緩める動作を5秒間保たずに素早く3回繰り返してから、力を緩めましょう。
このトレーニングは急な尿漏れを防ぐ対策にもなります。

そして、持久力をつけるトレーニングと瞬発力をつけるトレーニングを組み合わせて訓練します。
持久力をつけるトレーニングを5秒間保ったらそのまま力を緩めずに、さらに尿道や膣や肛門に力を入れて瞬発力をつけるトレーニングを行ってから、力を緩めます。

10回繰り返して1セットとして行い、1日に3~5セットできるのが理想的です。
寝る前に寝た状態で行っても良いし、電車の中で座ったままや立ったままやテレビを見ながらでもOKです。

女性の場合、出産によって骨盤底筋が傷ついて緩んでしまいます。
また、女性も男性も、老化現象として筋力が低下して骨盤底筋も緩みます。

骨盤底筋トレーニングは、老化による筋力の低下を少しでも遅らせることができる対策でもあり、尿漏れ対策や治療法にもなります。
いつでもどこでも出来るので、ちょっと時間があれば肛門や尿道を締めることを意識すると、楽にトレーニングができるでしょう。

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